- IHクッキングヒーターの特徴
- 加熱方式の違いと仕組み
- 便利な機能
IHクッキングヒーターの特徴

写真はダイキン工業(株)製です
IHクッキングヒーターは電気の力を利用して鍋やフライパンの加熱を行います。従来のガス器具のように火が発生しないので、
- 火事や不完全燃焼,ガス漏れなどの災害が起こりにくい
- 油煙が発生せず表面が平坦なのでお手入れが簡単
- 二酸化炭素が発生せず環境にやさしい
- ガス器具より熱効率が良く経済的
※IHヒーター⇒90%,ガスコンロ⇒55%です(パナソニック調べ) - 周囲の室温が上がらないので夏場のお料理も快適
など、数多くのメリットがあります。
反面、ガス器具とは操作方法や加熱の加減が違うので、扱い慣れるまでに多少時間がかかる場合があります。
※製品本体には分りやすい取り扱い説明書や、火加減まで説明されている便利なレシピ本が付属されています。
加熱方式の違いと仕組み
IHクッキングヒーターには、次の3種類の加熱方式があります。
それぞれに特徴がありますので、調理のスタイルやお好みに合わせてお選び下さい。
IHヒーター
磁力線の力で鍋自体を素早く加熱させる方式です。使用できる鍋に限りはありますが、熱伝導率も高く経済的です。
トッププレート自体は発熱しないので、鍋を置いていない時はそのまま調理台として利用できます。
温度センサーが付いているので火加減調整がスムーズで、一定の温度に保つのも得意です。高火力を利用した炒め物だけでなく、煮込み料理や揚げ物にもご利用下さい。
安定した熱伝導のため、鍋底が平らで厚みのあるものをご使用下さい。材質はステンレス(磁性),鉄・鉄鋳物,耐熱ホーローのものに限ります。
鍋底が丸いものやアルミなどで加工されているもの、直径12cm未満のもの、また非磁性ステンレス製,ガラス製,アルミ製,陶磁器製,銅製のものは使用出来ません。

オールメタル加熱
前項のIHヒーターと加熱方式の仕組みはほぼ同じですが、より電気抵抗値を高めてあり、金属製であればほぼ全ての材質の鍋が使用できます。
鉄,ステンレス製の鍋は底が平らで直径12~26cm程度のものをご使用下さい。
非磁性ステンレス製,銅・アルミ製の鍋は重さ700g以上のものをご使用下さい。軽いものは調理中動く可能性があります。また火力の低下や動作異常の可能性がありますので、底面の反りが2mm未満で、鍋は底面直径12~26cmのもの、フライパンは口径24cm以上のものをお選び下さい。
耐熱ガラス製,陶磁器製のものは使用出来ません。
ラジエントヒーター
トッププレートの下にある加熱体を電気の力で加熱させる方式です。
他の加熱方式のような鍋の制限が無く、トッププレートに直接海苔や餅などの食品を置いて炙り調理も出来ます。また電磁波の発生が少なく、健康的です。
加熱体の発熱に合わせて加熱ゾーンが赤く点灯し、温度に合わせて明るさを変化させるので、火加減が視覚的に確認できます。
余熱調理が出来るので、卵料理やソース作りにも便利です。
土鍋,非耐熱のガラス・ホーロー鍋は適しません。底面に凹凸のある鍋や直火用の焼き網は使用しないで下さい。

便利な機能
IHクッキングヒーターには、電気制御ならではの便利な機能が備わっています。
- トップヒーターとグリルには調理タイマーが付属。設定時間が来ると電子音が鳴り自動停止して、焼きすぎを防ぎます。
- 加熱時間から火加減までボタンひとつのオート調理が可能です。
- 天ぷらなどの揚げ油の温度を一定に保つ自動調節機能付きで、温度確認の手間がいりません。
- 一定時間操作が無いと自動で停止する切り忘れ防止機能で、うっかりミスを防ぎます。
これらの機能を上手に使って、毎日の調理をもっと楽しくしましょう!